岩手の農家の間で副業として受け継がれてきた朴の木の杓子づくり。
削り出しから仕上げまで、すべて手作業です。
朴の木のやさしい色となめらかな削り跡の残る木肌には、なつかしさとあたたかみがたっぷり詰まっています。


重くていかつい鉈を豪快に振っていたかと思うと、今度は、同じ鉈をびっくりするほど繊細に操り、叩き落としていく。
その一振り一振りにはまったく無駄がありません。
お玉部分もヤスリなどは使わず、カンナのみで削り上げます。
もちろん、図面や型なんてありません。
一連の作業を通して、その手に一切の迷いはなく、潔い良い鉈とカンナの音だけが響きます。
実に見事な、見ていて本当に気持ちのいい仕事っぷりなのです。
左:作製途中のもの 右:完成品
【素材の特性やご使用上の注意】
○丸太から木塊を切り落とす作業に始まり仕上げに至るまで、すべて手作業です。
サイズや仕上がりに多少の違いがありますがご了承ください。
○天然の朴の木を使っていますので、ひとつひとつ色味や木目は異なります。
○また、削り跡や刃の跡が残っている場合がありますが、お使いいただくうちになじんできます。こちらも人の手から生まれるものの自然な風合いの一つとしてお楽しみいください。
○はじめは、やわらかい白色をしていますが、使い込むうちに、次第に色濃く飴色に変わっていきます。
○長時間のつけ置きや食洗器でのご使用はお止めください。
○無塗装のため、匂いや色移りが気になる場合は、使い分けてご使用ください。

